優しさと厳しさ
いよいよ今度の日曜に直心塾より14名の勇者が新極真の新宿大会に出場します。
試合に出る事とは何なのでしょうか。
こんな話を過去にある指導者が言っていました。
「勝ち負けは問題ではない。」
少し疑問を感じます。
生徒たちの立場から考えて見ました。
直心塾の生徒たちは全員が口を揃えて「 勝ってトロフィーが欲しい。」と答えてくれました。
まさに生徒たちの本音ではないでしょうか。
確かに勝敗よりも内容だという事は大事だと思います。
しかし内容は試合後の結果でありどんな試合でも試合後に長所を見 つけ生徒のケアをする事なのではないでしょうか。
試合前から
「勝ち負けは関係無い。」 はこれから戦う者に対する逃げ道を作っている言葉では無いでしょうか。
ミュンヘンオリンピックの日本男子バレーボール監督の松平氏は次 のようなコメントを出しています。
「銀メダルは金メダルを取り逃がした者がもらうもの。
銅メダルは金メダルを大きく取り逃がしたものがもらうもの。」
「参加する事に意義があるのでは無い。 我々はピクニックに行くのではなくオリンピックに行くのだ。」
これはミュンヘンオリンピックの前回、 銀メダルで終わったチームの再建に向けたスローガンです。
後の結果ミュンヘンオリンピックでは見事日本バレーボールチーム は金メダルを手に入れました。」
また、あるアスリートは2位も最下位も皆同じです。
とのコメントを出していました。
全ては自己に厳しく自分を追い込んで錬成して来た人の悔しさと諦めず次のステップに向けての渾身の言葉だと思います。
日頃の稽古で叱られ涙した生徒たちが結果を出し、 トロフィーやメダル手にした時の笑顔を見ていると心の中に熱いも のがこみ上げてきます。
順位を決める大会に出場する事を決意した以上心を無にして勝つ事 だけを考えて精進する事が大事だと思います。
勝利に涙し、悔しさに涙する。 全ては全力を尽くし勝利に向かって行った者だけが勝ち得る心の汗 です。